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「うちの子は、ひらがなをなかなか上手に書けない」
「鉛筆を持つと、すぐに手が疲れてしまう」
「文字の形が整わず、書くことを嫌がってしまう」
そんな悩みを持つ保護者の方はいませんか?
子どもが文字を書くとき、つい文字の形や書き順ばかりに注目してしまいがちです。しかし、きれいな文字を書くためには、その前段階となる大切な力があります。
それが運筆力です。
運筆力とは、鉛筆を思いどおりに動かす力のことです。
今回は、陰山英男先生『陰山メソッド 徹底反復 ひらがな・カタカナ運筆ドリル』を参考に子どもの運筆力を育てる大切さと、家庭でできる練習方法について紹介します。
運筆力とは、鉛筆や筆記具を使って、線や文字を自在に書くための力です。
例えば、次のような動きが含まれます。
● まっすぐな線を引く
● 曲線をなめらかに書く
● 丸や三角などの形を描く
● 文字の大きさを調整する
● とめ・はね・はらいを意識する
ひらがなを書くためには、こうしたさまざまな動きを組み合わせる必要があります。つまり、文字を覚えるだけでは、きれいな文字を書けるようになるとは限らないのです。鉛筆を自分の思いどおりに動かせるようになることが、文字を書くための大切な土台になります。
小学校に入学すると国語だけでなく、算数や生活科などの学習場面で文字を書く機会が増えます。
ノートに文字を書く!計算式を書く!問題の答えを書く!
こうした活動には、鉛筆を使って自分の考えを表現する力が必要です。
もし文字を書くことに大きな負担を感じていたら、学習内容を考えること以外にもエネルギーを使ってしまうかもしれません。
そのため、入学前から無理のない範囲で鉛筆を動かす経験を積み重ねておくことは、大切な準備の一つです。運筆力を育てることは、文字を書くことへの苦手意識を減らし、学習に取り組みやすくするための土台づくりにもつながります。
では、家庭ではどのような練習をすればよいのでしょうか。
難しい教材をたくさん用意する必要はありません。
子どもの発達段階に合わせて、楽しく取り組むことが大切です。
迷路は、運筆練習にぴったりの遊びです。線からはみ出さないように鉛筆を動かすことで、手や指の動きを調整する経験ができます。最初は簡単な迷路から始め、少しずつ難易度を上げていきましょう。
紙にぐるぐると円を描いたり、波線を書いたりする練習もおすすめです。直線だけでなく、曲線や方向転換を経験することで、さまざまな鉛筆の動かし方に慣れていきます。
点と点を線で結ぶ遊びも効果的です。最初は近い点同士を結び、慣れてきたら少し離れた点を結ぶようにします。鉛筆を動かす方向や長さを意識するきっかけになります。
鉛筆を持つときには、指先を使って無理なく動かせることが大切です。ただし、最初から完璧な持ち方を求める必要はありません。子どもの手の大きさや発達に合わせて、少しずつ持ち方を整えていきましょう。
線を書く練習に慣れてきたら、ひらがなの練習に進みます。このとき大切なのは、一度にたくさん書かせることではありません。お手本を見ながら、文字の形や書き順を意識して、丁寧に書く経験を積み重ねましょう。
運筆力を育てる教材として注目したいのが、陰山英男先生の『陰山メソッド 徹底反復 ひらがな・カタカナ運筆ドリル』です。
このドリルは、ひらがな・カタカナに加え、小学1年生で学習する漢字の一部を使いながら、鉛筆を自在に動かす力と文字を書く力を育てることを目指しています。
特徴的なのは、同じ文字を異なる大きさのマスで繰り返し練習することです。最初は24mmのマスで練習し、その後、20mm、18mmと小さなマスに挑戦します。大きな文字から少しずつ小さな文字へと練習を進めることで、文字の形を意識しながら、指先の動きを調整する経験ができます。
また、次のような工夫もあります。
● 文字のお手本が各マスの左側にある
● 書き順が示されている
● とめ・はね・はらいなどのポイントがわかる
● ひらがなを字形や書き方の特徴ごとに練習できる
● 保護者向けのチェックポイントが掲載されている
単に文字を何度も書くだけでなく、文字の特徴を理解しながら練習できる点が魅力です。

子どもが文字を書くことに苦手意識を持っている場合、無理に何度も書かせるのは逆効果になることがあります。大人は「もっと丁寧に書いて」「何度も練習しよう」と言いたくなるかもしれません。しかし、子どもにとって文字を書くことが苦痛になってしまっては、学習への意欲も低下しかねません。
まずは、子どもができたことを認めてあげましょう。
「今日は丸が上手に書けたね!」
「昨日より線がまっすぐになったね!」
「最後まで頑張ったね!」
こうした声かけが、次もやってみようという気持ちにつながります。
練習時間も、最初から長く設定する必要はありません。子どもの様子を見ながら、短い時間で無理なく続けていきましょう。
小学校入学を控えると、ひらがなを読めるか、書けるかということが気になる保護者の方も多いでしょう。もちろん文字を覚えることは大切ですが、それと同じくらいに鉛筆を使って自分の思いどおりに線や文字を書く経験も大切です。
運筆力は、一朝一夕で身につくものではありません。遊びや日々の学習の中で、少しずつ手や指を動かす経験を積み重ねていきましょう。そして、子どもの成長を焦らず見守ることが大切です。
文字を書く力を育てることは、これから始まる学校での学びを支える土台づくりです。
入学前の今だからこそ、親子で楽しく運筆練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。
今回は、子どもの運筆力を育てる大切さと、家庭でできる練習方法について紹介しました。
大切なポイントは次の3つです。
きれいな文字を書くためには、鉛筆を自在に動かす運筆力が必要
迷路や線を書く遊びなど、日常生活の中でも運筆練習ができる
子どもの成長に合わせて、楽しく無理なく続けることが大切
文字を書くことは、これからの学校生活で何度も必要になる力です。
焦らず、少しずつ、子どもの「書けた!」という喜びを増やしていきましょう。


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