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本の読み聞かせは耳からの読書!?

読み聞かせと聞くと、幼稚園や保育園の先生が思い浮かぶことがあるためか、幼児期の子どもに行うものだとおもわれがちです。

『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』(中根克明著)には
読み聞かせによる読書は、耳から入る読書です。耳から入る言葉が増えるほど、目から入る言葉の理解も深まります。と述べられています。
つまり、読書によって育つと言われている力は、読み聞かせによっても育つといえるのではないでしょうか。

小学生くらいまでの子どもは文字で情報を得るよりも、他者の声を通して身のまわりの世界を認識していく段階にいます。そのため、読み聞かせを繰り返し行うことで、耳から聞いた言葉を元にイメージを働かせて、様々なことを感じることができます。
文字の歴史という観点から考えてみても、人類の歴史の中で文字を使用するようになったのはそう長くはありません。多くの人々が活字にふれられるようになったのは、印刷技術が普及してからのため、考えてみるとごく最近のことで、それまで人々のコミュニケーションは声だけでした。

読み聞かせの効果
①言葉の持つ実感を育てる
自分で読むだけでは気づかなかったことを、聞くことにより気づき感じることがあります。またイメージを広げ、理解を深めていくこともできます。
読む言葉は、読み手の理解や思いがのっていると言われています。たからこそ、子どもたちは聞く読書によって、新たな理解や感情が育つとも言われています。
国語力を身につけることにつながっています。

②読書好きへとつながる
小学校低学年の場合、すらすら読むことがまだ難しいことが多いです。文字読みになってしまったりすると物語の世界を楽しむことができず、読書をしたくなくなることもあります。
読み聞かせすることにより、言葉によって広がる世界や物語の世界に浸ることができることで、興味関心を抱いたり、楽しいと思った気持ちが読書好きね子どもへと育てることにもつながります。
また、絵本は読み聞かせにはもってこいです。絵本と聞くと幼いイメージもあるかもしれませんが、高学年むけや大人でも楽しめる絵本はたくさんあります。読み聞かせた絵本から読書がはじまるということはとても自然なことです。

③親子のコミュニケーション
読み聞かせの時間というのは、子どもは物語の世界を楽しむだけではなく、親とのふれあいも楽しんでいます。「これまた読んで!」と子どもが何度も同じ本を持ってくることもあるかと思いますが、同じ物語を何度も読むことにより、安心感へともつながっていきます。

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